2021年 05月 30日
バルドフォース EXE【感想】
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「BALDR FORCE EXE」の感想です。
TEAM BALDRHEADの新作だった「閃鋼のクラリアス」
これの体験版の感触がなんかアレだったので様子見する事にして
かわりに久々に再プレイをはじめたバルフォだったけれども
キャラの魅力やシナリオの面白さ、ACTパートの出来の良さなど
通常パートであるADVのシステムなどは確かに古さは感じるものの
今プレイしても間違いなく最高に面白い遊べるエロゲーでしたわな
【はじめに】
ネット空間に没入(ダイブ)し企業に仕掛け小銭を稼いでいる
ハッキングチーム「草原の狼(ステッペンウルフ)」のメンバーたち。
そんな中、飛びっきりの情報を入手し派手な事をやってやろうと
軍のデータベースに仕掛けるも軍とテロリストの戦闘に巻き込まれ
メンバーの1人が死亡し計画は大失敗に終わってしまう。
当局に身柄を拘束され取調べを受け今後の身の振り方を考えるも
無抵抗だった親友、そんな彼を殺したあの時の相手、
そいつを捜し復讐する為に治安維持局(軍)に入隊する事を選ぶ主人公…
こんな感じの導入から物語がスタートしテキストを読み進めつつ
ストーリーの進行に合わせ戦闘場面に切り替わり…と
ADVパートとACTパートの融合が見事だったこのバルドフォース
シナリオは面白いのにゲーム部分が駄目
シナリオはイマイチだけどゲーム部分の出来は良い
といった片方の出来が良くもう片方は残念な出来…などではなく
シナリオの面白さもゲーム部分の完成度も両方共よく出来ている
古さはあってもバルドスカイにだって引けをとらない(?)
遊べるエロゲの最高峰に位置するTEAM BALDRHEADによる名作です。
【キャラクター】
主人公が所属する部隊のサポート役のみのり
軍隊での仲間でシュミクラム使いの彩音
幼馴染で民間のセキュリティ会社所属の月菜
テロリストグループに所属するリャン
正体不明の謎の凄腕ハッカーのバチェラ
そして電子体幽霊の少女…
といった全部で6人いるメインヒロイン
それからカイラや洋介に隊長など頼りになる軍の仲間たち。
あとはテロリスト集団の指導者であるクーウォン、
VSSの女社長さんや小悪党な感じの軍の上官の権堂タンなど
見た目の濃さやクセのあるサブキャラたち。
メインヒロインにしろサブにしろ過去の出来事や心の傷があり
真実に近づくにつれそれらが明らかになり最後には収束してくなど
各ルートにてそれぞれのキャラに見せ場が用意されていたり
ヒロイン役には青山ゆかりさん、九条信乃さん、芹園みやさん、
まきいづみさん。そして女社長役には大波こなみさん、と
当時の鉄板的なボイス(今でもか?)揃いで中々に豪華な声優さん達
それとなんだかプニプニしていたバルスカDiveXの頃の絵柄よりも
キリッとしたコッチの絵柄のほうが好みだわ~ってのもあって
なんだかんだでヒロイン含め登場するキャラは全員魅力的だったっすね
ちなみに主人公である相馬透ちゃん。
最初の方こそ「復讐するんだ!仇を討つんだ!」と
ややガキっぽいハッカー君みたいな感じや
エッチシーンでバイブやら浣腸器使ったりし始めると
なんかキャラが変わったような感じになったりもするけど
自身の失った幼少時の記憶とその断片、特殊な能力、
そして真実を知り大切な存在を守る為に行動を起こすなど
シナリオが進むに連れて熱く燃える見せ場も増えたりもして
甲さんとも違ったタイプの中々の主人公キャラでしたね
【最高の悪役】
そして忘れるわけにはいかないこのお方、ゲンハ様!
声優さんのボイスや演技の良さともあいまって対峙した際の会話、
眼鏡のみのりさんへ浴びせる罵声などどのルートでの登場シーンも楽しく
その一方でヒロインの電子体を監禁して犯し続けたり
あるいは主人公の目の前でヒロインの実体を犯したり殺したり…
主人公以外は手を触れない的な今風なユーザーへの配慮みたいなものは
微塵も感じさせない荒々しいイベントもたっぷりと。
だけどもそんな各ルートでの悪逆非道っぷりな活躍があるからこそ
過去や真実を知りその上でゲンハ様との決着戦バトルは盛りあがるし
最後の最後、ゲンハ様が主人公に残した台詞が心にしみる…と
ジルベルトさんとは比べ物にならないくらいにぶっ飛んだキャラで
いやもうホント惚れ惚れするほど最高の悪役でしたわ
【各ルート】
・みのり
ネットに没入しシュミクラムで戦うといった世界観や
ACTパートのチュートリアルみたいなあっさりとした初回ルート
・彩音
積極的に戦闘を行う戦闘狂なヒロイン。そんな彼女の胸に秘めた決意。
そして主人公の当初の目的も果たされることになる軍隊ルート
・月菜
幼馴染の彼女と共に民間のセキュリティ会社にスカウトされ
エリート部隊の一員となり満たされた生活を送るも
その裏側にはとんでもない秘密が…といったVSSルート
・リャン
軍を脱走しテロ組織「飛刀(フェタオ)」に匿われ
そこで彼らの唱える陰謀論の証拠を見せられ
何を選びどう行動するのかの選択を迫られる飛刀ルート
・バチェラ
謎めいた凄腕ハッカーの正体がついに判明。
本人とリアルで直接会い交流する中で
過去に隠蔽されたネットでの大惨事にまつわる謎が…
・電子体幽霊の少女
不思議な少女との出会いと彼女を狙って動き出す者達。
彼女を守る戦いの中でこれまでのルートで触れられた謎の断片、
主人公を含め周囲のキャラクターたちの過去と現在など
全ての事が収束し真実が明らかになる最終ルート
こんな感じで主人公の所属する組織が変化しながら
ヒロインルートが全部で6つもあり
攻略順が決められているヒロイン√をクリアしていくごとに
謎や伏線を回収し徐々に真実へと近づいていく構成など
どの√も今でも普通に通用しそうな中々に面白い話ばかりでしたな
【エロ】
バルドフォースの回想シーンは全部で「41枠」と意外と多め。
内容の方もヒロインとのHには通常の初Hの他に貞操をONにする事で
より大胆なバージョンのHシーンへと変化・分岐したり
さらに「バイブ」や「縄」や「媚薬」や「浣腸器」など
各ヒロインに用意された専用の特殊アイテムを入手していく事で
新たな選択肢が増えそれにより別の特殊プレイが発生したり
さらにさらに縄で縛ってバイブを使いついでに浣腸まで、と
全アイテムを使ってのとびっきりのエッチもあって結構充実。
その他にも同僚のカイラや玲佳社長からのお誘いなど
サブヒロイン的なキャラとのエッチもあったし
バルドスカイやバルドハートよりも古いこのバルフォの方が
回数にしてもその内容にしても1番濃くて充実してたんじゃね?と
エロに関しては中々に頑張っていた印象ですかね
【ACTパート】
武装の種類やFC2枚刺し、戦闘関連の画面表示やエフェクト選択など
設定を細々と弄れたスカイ等と比べると物凄くシンプルなんだけど
通常ダッシュやショートダッシュ、遠距離や近距離など
ABCの各ボタンに自分の好きな武器を装備し爽快なコンボを決めろ!と
操作感は後々のバルドスカイやバルドハートとほぼ一緒。
そして本編シナリオと連動して発生する戦闘シーンは勿論、
本編終了後、いつまでもどこまでも遊び続けられるサバイバルモード
さらに悪夢のような組み合わせの敵機を相手に戦う地獄モードといった
徹底的にやり込む事の出来るおまけモードの搭載もあって
かなり古いタイトルながらその後に続いた新作バルド系タイトルと
ほぼ同じ感覚で文句なく遊べてしまうとか
今やってみても古臭さ感じないのホントにスゲェよなぁ~
ってな完成度の高い見事な出来のアクションパートでしたわな
【まとめ】
ネットの世界へと没入(ダイブ)して戦闘用電子体「シュミクラム」へと
移行(シフト)して粗雑(クルード)にドンパチ繰り広げる…
そんなBALDRシリーズにてお馴染みのサイバーパンクな世界観
KOTOKOさんの歌う名曲、主題歌の「Face of Fact」が流れ始める
反転(フリップ・フロップ)からの燃える三つ巴バトルイベント等々
通常シーンからシュミクラムの小芝居、そしてOPEN COMBAT!と
流れるように移行していくADVパートとACTパートの見事な融合
軍隊、民間セキュリティ会社のVSS、テロ組織の飛刀、と
物語に登場する3つの組織・勢力。
隠蔽された事件、ヒロイン達の心の傷、そして主人公の過去。
あの言葉の意味がわかった、此処で繋がった、真実へまた一歩近づいた…と
ヒロインとのエンディングを迎える毎に面白さが増してくシナリオ
電子体を犯されたりあるいは実体を犯されたりするヒロインなど
最高の悪役ゲンハ様による荒々しいイベントや一部容赦ないバッドエンド、
そして浣腸器を使ったプレイとその後の脱糞CGまであったりするエロ!
さらに本編クリア後もサバイバルモードや地獄モードといった
いつまでも何処までも思う存分とことん遊べるやり込み要素までも搭載!と
久々に全√再プレイして思いっきり楽しめてしまった「バルドフォース」
令和になって改めてプレイするとADVパートのシステム回りとか
今の標準と比べるとやっぱ古い所もあるにはあるけれども
シナリオ、キャラ絵、音楽、爽快コンボとマジで文句のない出来だったし
バルドスカイプレイ済みでフォース未プレイってのは勿体無いぞ?
ってな感じで未だに遊べるエロゲーの最高峰に位置する
間違いなく最高に面白いTEAM BALDRHEADによる名作でしたな
by tealctaker
by jbhgatewbhb
| 2021-05-30 03:00
| BALDRシリーズ
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